Bridge CEO 松本雄介のブログ

Bridge inc. CEOのブログです。日々の事やこれからの事を書いていきます。

インバウンドって結局どうなのさ!?

最近、インバウンドってすごいんでしょ?爆買いってすごいんでしょ?伸びるの?
的な質問や会話が多いので簡単にだけどまとめたいと思います。
 
1,インバウンド_訪日外国人ってそんなに伸びているの?
2,市場ってどれだけ大きいの?
3,インバンドって結局中国頼みなの?
4,結局どこまで伸びるの?
 
今回は上記4点について書きたいと思います。 
 
 

1,インバウンド市場って今すごいの?

 
はい!結論から言うとすごいです。
2014年の訪日外国人数は1350万人で東京オリンピックのある年2020年には4000万人を目指すと国は発表しているそんな爆伸び中の市場です。

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んじゃ次にどこの国の人達が多いかと言うとこんか感じです。
 

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ものすごくグチャグチャしているので下記には2015年の国毎の内訳をまとめます。

 

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中国・韓国・台湾・香港・タイとアジア勢の伸びがすごいです。特にタイに関しては13年7月頃にビザの緩和があってから年々すごい伸び率を叩き出しています。英語圏の訪日数も伸びてはいますがアジア勢の伸びを見てしまうと影を薄めているそんな感じですね。
 
 

2,市場ってどれだけ大きいの?

 

そして次にそんな訪日外国人の方々は何にどれくらいお金を使っているのか!?
をまとめてみます。※2015年の数字となります。
ちなみに2014年が約2兆円だった事を考えるとすごい伸びですね。
 

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2015年は図のような消費割合です。 ざっくりですがまとめると下記のような感じです。

 
購買系(お土産・ショッピング等)   :40%
体験系(飲食・娯楽・体験)      :20%
交通・宿泊系(飛行機・2次交通含む):40%
 
2015年は中国の「爆買い」が幅をきかせていたので上記のような購買系の比率が大きいですが14年まではだいたい購買系35%・体験系30%・交通宿泊35%と言った感じでした。今年は中国の爆買いも落ち着いてきているので例年通りの消費割合に落ち着くのではといった感じです。
 
そして国毎の人数と全体の消費行動については下記です。
 
 

そしてここまでくると言いたくなるのが次です!

 

 

3,インバウンドって結局中国頼み!?

 

ここまでの訪日数・消費額の割合を見ると圧倒的中国じゃん!2016年は中国の「爆買い」が落ち着いてきているってニュースが出てるけど大丈夫なの!?と気になる人もいると思うのですがそう悲観することもないです。
 

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訪日数の多い国・消費額・訪日単数毎での消費額をまとめると下記のような感じになります。
 

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またまた中国が圧倒的ですねとなるかもですが
注目したいのが中国以外の国でも滞在期間で
約14万前後使っているという事です。
※ちなみに日本人は2014年に1690万人の海外旅行者で1.4兆円なので1人当たりは8万円と考えると訪日外国人の方々の日本での消費額はすごいという事がわかります。
 
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単純計算で恐縮ですが仮に日本が目指している
2020年4,000万人が滞在期間中に14万使っていると
考えると5.6兆円というとんでもない市場になります。
※中国が今後も同水準で同じ伸び方はしないだろうという予想と1人当たりの消費29万はバブルなので平均して14万としてます

 

もちろんそんな単純な話ではないのであくまでイメージだとという前提で
見てもらえれば幸いです。
 
そしてここまで成長する可能性のある市場だからこそ
日本はものすごい期待しているし頑張ってます。もちろん僕も頑張ってます!
 
 そして次のテーマが。
 
 
 

4,結局どこまで伸びるの!?

 
 
それはもちろんの事確実に4,000万人以上の市場になるのか!?
と聞かれればまだまだです。
 
2016年は2,500万人ペースで昨年比約125%で
伸びそうですがあと4年で160%(+1500万人)も伸びるの!?
 
1つ目は今後も新規訪日者の純増
2つ目は今まで以上のリピーターの確保
 
両方が大事になってきます。
 
今後、期待されているトピックとしては
2019年のラクビーワールドカップや2020年の東京オリンピックが挙げられています。これは世界が注目する一大イベントなので新規の訪日外国人者増には多いに期待できます。
 
ただそう楽観視してもしょうがないのでリピーターを増やすために知っておきたい事、改善しないといけない事をまとめます。要するに日本に来て困っている事です。困っている事を改善できればまた来たいって思ってもらえる事に繋がるのでその辺をまとめます。
 
 
▼日本に来て困った事2015年版※複数回答あり

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図で3色にカテゴリ化していますがまとめるとこうなります。
※複数回答あり 
 
⇒日本ってNet環境悪いね 58.4%
無料公衆無線LAN環境ってどこにあるの?、どこに行けばWifi通ってるの?、なんでいちいちお店によって会員登録とかID/PASS求められるの?、SIMカードってどこで売ってるの?SIMカードって日本ないの? 等など
 
⇒日本って言語対応力が悪いね。 86.7%
英語すら通じない。。その他の言語はもってのほか。日本大丈夫!?、メニューって日本語とあっても英語しかない、英語・中国語(繁・簡)・韓国語とあるところはあるけどわかりずらい?、道で困ってても声掛けてくれない、行きたいのに言葉通じなくて予約とれない。 等など
 
⇒日本って交通関連複雑でわかりづらいね。  50.0%
路線図見てももうカオス、切符が買えない。。。、そもそも利用方法わからない、地下鉄とか出口多すぎて良くわからない、駅構内のMAPがわかりづらすぎる、地下鉄・電車もカオスなのにバスもいっぱい乗り場とか降り場多すぎてわからない、もうタクシー使うわ!えっタクシー高いね、 等など
 
上記は旅行中に困った事のまとめなのですが
最も困った事として挙げているのは公衆無線LAN環境が悪いと施設等のスタッフとコミュニケーションが取れない事が圧倒的でした。
 
みなさんの想像はあっていましたか?
なのでこれからのまずは2020年に向けて改善すべき日本の環境はものすごいいっぱいあります。改善すべきところがいっぱいあるという事はある意味で伸びしろ満載でチャンスも満載だと僕は思っています。都市・地方・企業そして国が1つになって改善をしていければ4,000万人以上の訪日外国人数という目標は達成できると思います。
 
こんなにも観光国としてポテンシャルのある国は世界でも稀だと思います。
 
 
最後にですが。
 
ちなみに弊社Bridgeで今作っているサービスも上記のような課題に向き合い改善するサービスを8月リリースに向けて開発中です。サービスの内容とか次の機会にでも書くとして今後の日本の発展や訪日外国人の方々が満足して帰国しまた来てもらえる国造りを先頭走っていけるようにしていきたいと思ってます。最後まで読んでくれた方ありがとうございました。
 
もし弊社やこの市場・今作ってるサービスに興味がある方はドシドシご連絡ください。